一般社団法人日本能楽謡隊協会『未来につながる伝統 -能公演 -』が2021年12月19日(日) に宝生能楽堂(東京都文京区)にて上演されます。スペシャルトークや解説もあり、一般的な能公演とは違うこちらの公演は、能を見たことがないという方にも大変おすすめです!
今年で五回目の開催を迎えたこちらの公演は、多くの人に能を知り、体験してもらい、そして先人たちが能に込めてきた思いや知恵を観客の皆さんに受け取ってほしい、という強い思いのもとで開催されてきました。
この公演では、JCbaseでも講演して下さった宝生流能楽師シテ方の佐野先生、狂言方和泉流の能楽師であり、また演出家や俳優として幅広く活躍する野村萬斎さん、そしてTRFのダンサーのSAMさん、お三方によるスペシャルトークから始まります。
その後は、佐野先生による今年の演目の「安宅」の解説の後、舞囃子「船弁慶」、狂言 「鍋八撥」、そして「安宅」の番組編成です。
今年の演目は「安宅」です。歌舞伎では十八番の「勧進帳」という名前で上演され、その元となっているとても有名な作品です。平家討伐で功績をあげた源義経が、逆に兄・頼朝に警戒され、追われる身となり、奥州平泉へ武蔵坊弁慶を筆頭に主従一行逃げ延びるという内容。その途中、加賀の国の安宅の関所で繰り広げられる場面が演じられます。能では大曲とされ、出演人数も多く、とてもスリリングでドラマチックなこの作品は、見どころも満載ですが、テーマにある義経と弁慶の主従愛、義経の悲哀など、人の世の常を映し出し、観ている私たちに何かを語りかけています。能からのメッセージをぜひお受け取りください。
(NEWSRELEA.SEより引用)
なかなか聞くことのできないお三方のトークや、歴史的にも有名な義経と頼朝の争いを描く公演は、誰もが楽しめる内容となっています。ご興味のある方は、ぜひご参加ください。
チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 ⼤剛)にて発売中です。
■日時:
2021年12月19日(日)
開場 14:30 開演 15:30(終演予定19:30頃)
■場所:宝生能楽堂(文京区本郷1-5-9)
JR水道橋駅東口より徒歩3分、地下鉄都営三田線A1出口より徒歩1分
アクセスはこちらから
■チケット:
S席[正面]10,000円、A席[脇正面]8,000円、B席[中正面]7,000円
自由席:5,000円、学生:3,000円
【番 組】
■スペシャルトーク
佐野登(宝生流能楽師シテ方)
野村萬斎(和泉流狂言師)
SAM(ダンサー/ダンスクリエーター)
司会:本田勝之助(内閣府クールジャパン地域プロデューサー)
■能「安宅」の世界(作品解説)
解説:佐野登
案内人:小山龍介(京都芸術大学非常勤講師)
■舞囃子「船弁慶」 宝生和英
地謡:武田孝史 小倉健太郎 水上 優 内藤飛能 今井 基
笛:一噌幸弘 小鼓:観世新九郎 大鼓:柿原弘和
■狂言「鍋八撥」 シテ[鍋売り]:野村万作
アド[鞨鼓売]:中村修一 小アド[目代]:石田幸雄
笛:一噌幸弘
■能「安宅」 シテ[武蔵坊弁慶]:佐野 登
子方[源義経]:水上 嘉
ツレ[同行山伏]: 小倉伸二郎 和久荘太郎 當山淳司 辰巳大二郎 金森良充
川瀬隆士 田崎甫 辰巳和磨
ワキ[富樫某]:福王和幸
間[能力]:野村萬斎 [太刀持]:深田博治
地謡:三川淳雄 武田孝史 辰巳満次郎 大友順 小倉健太郎 内藤飛能 今井基
笛:一噌幸弘 小鼓:観世新九郎 大鼓:柿原弘和
後見:宝生和英 水上優
【お問い合わせ】
・宝生能楽堂 TEL:03-3811-4843(火~日曜日10:00-17:00)
・一般社団法人日本能楽謡隊協会 shihoukai202@gmail.com