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話題のZoom茶会を実践!

話題のZoom茶会を実践!

先日、拙宅とお客様のご自宅にて、一般社団法人日本伝統文化協会副会長の青木美枝氏をお正客様としてお招きし、ZOOM茶会を開催させて頂きました。

この状況で社団ではリアルイヴェントを開催出来ず、かと言って、状況が改善するのを待つのみで良いのか、「唯一生き残ることが出来るのは変化出来る者である。」というダーウィンの言葉に基づいて、伝え残すためには手段を変えていく必要があるのでは、とのことで、思い切ってZOOMイヴェントにチャレンジさせて頂きました。

さて、イヴェント開催することを決めたは良いものの室礼をどうすれば良いのか悩みましたが、取りあえず、普段はAmazon Fire TV Stickが突き刺さっているテレビが置いてあるスペースを点前座に変えてみました。

点前座

お道具はありもので何とか揃え、お菓子は取り寄せるまでは直ぐに出来ました。お花は揃えることが出来なかったので、後でお正客様から画像を開催直前にご提供頂く形を取りました(ここら辺まさにオンライン特有の効果でしょうか…)。お茶は虎屋の「京の調」、お菓子も虎屋の「あずきとカカオのフォンダン」です。

次に、iPadのアングル調整との格闘です。コンセントを映さないためには(笑)、正面からが無難なものの、このアングルだとお点前が良く分からない。かと言って、通常の方向から映すスペースはないし、リアルでは体験出来ないオンライン特有の方向からだと「あれ、逆勝手?」だし、でもコンセントは映ったままだし、どうすんべと試行錯誤した結果がこのツッコミ所満載な感じとなりました(これが今今の自分の力量ですので、とにかく引き続き精進あるのみです)。

チャレンジさせて頂いての感想は、自分の部屋がお客様のお部屋と繋がったことで、自分の部屋を広く感じたり、普段はテレビを置いている一畳を自分のスペースとして使ったことで、結果、自分の部屋を違うアングルから見渡せて新鮮な感じもしました。また、ZOOMをギャラリーモードにしてお客様全員のお顔を拝見しながらお点前させて頂けるという、リアルではなかなか実現できない一客一亭を仮想的に体験出来たりしたのも不思議な感じがしました。

一方で、リアルなお茶室だと肌で感じ取れる情報がオンラインなお茶室(?)ではどうしても取得することが出来ないゆえ、お菓子を一緒に頂くタイミングや、お茶を頂くタイミングを皆さまとシンクロ出来ないという難しさがありました。ですが、リアルではなかなか難しい小さいお子様と一緒に参加して下さったお客様がいらっしゃったりと嬉しいこともあり、こんな時期で制限されることが多くあるものの、創意工夫を積極的に行って、その制限を別の形として突破していけるという新たな可能性を感じることも出来ました。

インスパイアして下さった皆さま方、貴重な機会を下さった一般社団法人日本伝統文化協会、情報共有頂いた茶友、サインインして下さった方達に重ねて御礼申し上げます。

お道具取り合せ

書いた人

シロー
冬木喜平次を超絶リスペクトする流離のUrasenker。
zSpaceを活用した大名物級お茶碗のVR展示を国内外の有名美術館に浸透させるべく活動中。
趣味は蹴球で、ポジションはDFならどこでも対応可能なユーティリティー性も持つ。
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