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亜米利加無茶修行(第弐話)

亜米利加無茶修行(第弐話)

今日もカリフォルニア州某所で、アメリカン茶道体験してきました。これまた、裏千家サンフランシスコ出張所の先生から、素敵な庭園で茶道体験ができることを教えて頂き実現しました。まずは、庭園を管理されている団体のホームページから申込書をDLし、体験希望日などの諸々の情報を記載後(ちなみに、費用は22ドル)、PDFにしてからメールに添付で正式申込み。すると、

「開催には5人以上のお仲間が必要です。」

との即レスが…。

この地に茶道仲間はいないし、デヴューさせて頂いた先生にご相談差し上げようかとか、あれこれ考えましたが、「5人分の110ドルをお支払いしますので、体験させて頂けないでしょうか?」と、

『ヒトは、遠隔地の旅行では、あらゆる決算において、交通費・宿泊費に対して相対的にコスト試算してしまいがち。』

という業務でイバウンドビジネスを検討している立場の人間として前提に置いているmaliciaに逆に自分がはまってしまい(笑)、アグレッシヴにお問い合わせ差し上げると、そこは、自分の熱意が通じたのか、はたまた、超絶対的資本主義の国だからなせる技なのか、窓口の方の神対応で、庭園のお茶室でお教室を持たれていらっしゃる先生のお稽古を見学させて頂ける運びとなりました。

今回も滞在しているサービスアパートメントからUberを飛ばすこと約20min、アメリカの住宅街を抜けていくと、坂道が増えてくるとともに、だんだん道が険しくなってきたところに、庭園がありました。超セイフティーにお約束の60min前に到着、庭園を先に楽しんでから見学に伺う予定が、なんと庭園が空いていなく、いきなりプランに乱れが生じます。

さらに、天気が安定しておらず、晴れ間が急に雨模様で、アウェーの洗礼を受けることに。さらに、さらに、受付が開いておらず、どこから入れば良いのか迷うこと30min、結局、「庭園に御用がある方はあちら(受付)です。」と注意書きがあるオフィスの呼び鈴を、茶道あるあるでは禁断の約束のお時間30min前に、雨が降っていたこともあり、思い切って押させて頂きました。

待つこと刹那、スタッフの方がいらっしゃり、事情を説明すると、ゲートを開けて下さり、スタッフの方に案内されながらてくてく歩くと、眼に入って来たのは、

「ここ実は京都じゃね??」

と思わずにはいられない池泉回遊式庭園が!

次に眼に入って来たのは和風の建物で、中をどんどん進んでいくスタッフの方についていくと、今度は、広間と小間が隣接したお茶室が!!

広間にいらっしゃる先生に早速ご挨拶を差し上げると、まずは、小間に案内して下さり、Non Japaneseな方のお稽古を拝見させて頂きました。小間では、日本語と英語が飛び交い、御社中の皆様方が温かい声をかけて下さります。

そして、和菓子を頂戴し、Non Japaneseな方の薄茶を美味しく頂戴しました。ここで席を立とうとすると、今度は先生が広間に案内して下さり、これまたNon Japaneseな方のお稽古を拝見させて頂き、ちゃっかり二服目の薄茶を美味しく頂戴しました。w

先生にお稽古終わりのご挨拶を差し上げた後は、池泉回遊式庭園へ。雨上がりというシチュエーションが庭園により一層の趣を与えています。瞬時にカメラ小僧へと変貌し、庭園の至るところをパシャパシャと。庭園を出る頃には、受付も開いており、感謝の気持ちを込めた30ドルをお支払いし、陽気なブラジリアンが運転するUberでディープなFutebol 談義に華を咲かせながら帰路へとつきました。

こんな素敵な庭園にあるお茶室で、しかも異国の地で茶道を習うことが出来るのですから、ますます日本からもっと世界に出ていくべきですね。

書いた人

シロー
冬木喜平次を超絶リスペクトする流離のUrasenker。
zSpaceを活用した大名物級お茶碗のVR展示を国内外の有名美術館に浸透させるべく活動中。
趣味は蹴球で、ポジションはDFならどこでも対応可能なユーティリティー性も持つ。
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