JCbase

講演:江戸絵画講座『若冲さんってどんな人?』

講演:江戸絵画講座『若冲さんってどんな人?』
鶏(にわとり)の画で有名な伊藤若冲ですが、若く24歳で京都の青物問屋の家業を継ぎ、40歳で弟に家業を譲ると、引退後は更に絵筆を握る事に没頭したそうです。
元々、その生涯を通じて寺院との関わりも深く、若冲畢生の大作と言われる「動植綵絵」と「釈迦三尊像」は、京都五山の一つである相国寺に全33幅の大作寄進。還暦を過ぎた頃からは、伏見の石峰寺の裏山に釈迦の誕生から涅槃までを描いた石仏群・五百羅漢像を計画し、70代で“天明の大火”を経験した後は、石峰寺門前に庵を組んで終の棲家としています。
常に仏の教えと禅に帰依し、植物、動物、昆虫など生きとし生けるものたちの生命の輝きを生涯に渡り描き続けたのが、稀代の天才絵師「伊藤若干」。
2/26(火)の講演では、若冲ヒストリーはもちろん、参加された方に好きなモチーフを質問したりと、みなさんを巻き込み若冲のお話を語っていただきました。

ご講演いただいた景山由美子先生のブログでご紹介いただきましたので掲載させていただきます。

「JCbase」にて、伊藤若冲の講演を行いました。

テーマは「伊藤若冲の作品に見る生命の輝きと祈り」。
初期の「動植綵絵」から最晩年の「花卉天井画」まで、代表作にこめられた若冲さんの祈りについてお話をさせていただきました。

今回は、生菓子とお茶付きでした。生菓子は、広島市の「旬月 神楽」のオリジナル生菓子「群鶏図」と「菊図」からチョイス。

いずれも、若冲さんの代表作からインスパイアされたかわいいお菓子です。
次も、講演テーマに合わせた和菓子とお茶で一服しながら、お話を聞いていただけますと嬉しいです。

古美術 景和:景山 由美子
http://keiwa-art.com/
美術品を博物館や美術館で鑑賞するだけでなく、それらを手元に置き、愛でることの楽しさ、奥深さ、面白さを一人でも多くの方にお届けしたいと想い、日本の近世絵画・墨跡を中心に扱う古美術店の店主

Return Top