暖かい日差しに恵まれ、霜月降霜とは思ない11月1日「はじめての茶道~お茶会体験」に参加してきました。
企業内イベントとして開催されたイベントでしたが、社外の方の参加も可能で、30名弱の皆さんがお茶会を楽しまれました。
お茶会の運営は、企業内茶道部の皆さんが全面的にサポートをしてくださったそうで、終始和やかな雰囲気でした。
残念ながら、日本の伝統文化は、私も含めて現代人にとって馴染みの薄いものになってしまっているため、いきなり体験するといってもハードルが高くなってしまうことがあります。
今回のイベントでは、事前にプチ勉強会という形で知識をインプットすることも行われ、特に初心者の方が参加しやすいように意識されて点が素晴しいと感じました。
また、経験のある方にも気づきがあるように、歴史的な背景も教えていてだけたので、新たな気付きや発見があったのではないかと思います。
会場となった茶室「木月庵」は、川崎市国際交流センターに付随する施設ですが、広間だけでなくにじり口も供えた小間(四畳半以下の小さい部屋)もある本格的なお茶室のようです。
聞くところによれば、襖一枚でもウン百万という立派なものだとか?!
こういう施設を手ごろな費用で利用できるというのは、自治体の施設ならでは、利用しないのは勿体無いというものですね。
今回のお茶会を監修されているのは、富士通の川崎茶道部の皆さんと、川崎茶道部をご指導されている表千家の久保田先生とのこと。
皆さんが手際よく準備をされていて、お茶会は滞りなく進行していきます。
茶道部での普段のお稽古を、このお茶会を想定した変更してまでご準備をいただいたとのことで、大変感謝しております。
一方で、茶道部の皆さんは、普段は広間を想定したお稽古なので、小間のお茶会を体験する良い機会にもしていただけたようです。
今回参加された皆さんは、ほとんどが初心の方ばかりだったらしく、久保田先生による丁寧な解説や茶道部の皆様のサポートで、より理解を深められたようです。
今回のお茶会体験で、もう一つ特筆すべきことは、「自分でお茶を点てる体験をしてみる」というワークショップ的なことも組み込まれていたことです。
かなり簡易ではありましたが、自分で点てたお茶を自分以外の人に召し上がっていただくというのは、お茶をお稽古している方でもない限り、なかなかできないことのなので貴重な体験でした。
体験茶会監修
富⼠通川崎茶道部の講師として、週に1回(⽊曜⽇)川崎体育館の和室にて指導中。
表千家流茶道
裏千家、武者⼩路千家とならび、千利休を祖とする千家流茶道の本家。日本伝統の湯を沸かし、茶を点て、茶を振る舞う⾏為(茶の儀式)。また、それを基本とした様式と芸道。